株式会社構造計画研究所 代表取締役社長CEO
1982年東京大学大学院社会システム修士修了、85年マサチューセッツ工科大院修了、
同年ボストンコンサルティンググループ入社。87年構造計画研究所入社。
91年取締役、99年常務、00年副社長、01年代表取締役副社長。2002年同社代表取締役社長CEO就任。
2021年7月代表執行役会長就任。
黒川さん
新しいビジネスの起業、おめでとうございます。名門リクルートにあって、やや卒業が遅れた感もありますが、まずは新しい門出に祝意をお伝えします。
藤原和博さんが公立杉並区和田中学校の校長に就任する前、まだリクルートのフェローだった2000年に、当社の採用改革というプロジェクトで初めてお目にかかりました。あれからもう13年の歳月が過ぎました。当時から新人採用や人事、組織のことではいろいろと教えてくださいました。感謝しています。
全ての点で黒川さんのやられる大企業向けの仕掛けに、納得していたわけでなくても、貴兄が企画したセミナーに毎年招待してくださり、とても勉強になりました。黒川さん自身の熱い想いが伝わるので私も本当に影響を受け、刺激を受けてセミナーのテーマを深く考えました。
黒川さんの個人的な魅力から、神戸大学の三品先生や慶應大学の花田先生らとの縁を深められ、日本企業の組織のありかた、人の働き方について卓越した考えを持たれた専門家でありかつ理論家の先生方から教えを受けるだけでなく、今の日本企業の現実を現場感覚でわかっている黒川さんからのフィードバックがあってこそ、理論家も提唱する理論を補強したり、修正したり出来るのですよね。
今、安倍政権になって成長戦略として第三の矢が焦点になっています。この時期に黒川さんが起爆剤になって、本当に価値を提供できる人材はどういう人なのか、それは企業内の研修やトレーニングで育まれるのだろうか。あるいは、企業や風土が大切なのか。そもそも初等、中等教育からくだらない記憶テスト型、問題解決型教育のひずみがあるのか。文明史の立場から、衰退する国には快復の処方箋はないのか。日本社会の問題をきちんと把握してそれを演繹的にビジネスで展開し、価値を高められる人材はどうしたら発現できるのか。
黒川さん、高い志を忘れずに、現場からみた人材育成、企業改革を突き進んでください。
期待しております。
2013年6月25日
服部 正太