Green Earth Institute株式会社
1990年に東京大学法学部を卒業。1996年~97年ワシントン大学ロースクールCASRIP(知的財産研究所)客員研究員。1998年ペンシルバニア大学ロースクールにてLLMを取得する。政策立案の立場から、電子商取引に係るプロジェクトに関与。現在、知的財産権制度・知的財産権ビジネス、IT政策について研究中。著書に『電子商取引-日本再生の条件』(日刊工業新聞社)、『ビジネスモデル特許戦略』(東洋経済新報社)がある。経済産業省から官民交流第一号者としてリクルートに。その後内閣官房に移り2012年現職に就く。2021年12月マザーズ上場
黒川さんへ
黒川さんと知り合ってから、もう10年以上になりますね。知り合ってから、自分自身、3度の転職を経験しましたが、その時々で、黒川さんにお酒に誘ってもらったことを覚えています。黒川さんは、その度に、仕事がどうのこうのと言うのではなく、生き様を問い、評価し、鼓舞してくれ、キャリアというのは生き様なんだなと感じさせてくれました。おそらく、今回の黒川さんの新しいチャレンジは、そうした生き様を、今まで以上の多くの人たちに問いかけようとするものではないかと勝手に考えています。黒川さんを見ていると、子供たちを思い浮かべてしまいます。私の友人も言っていましたが、子供というのは、起きている限り、常に全力疾走で、羨ましいような、励まされるような感じがします。そして、その仕事に対する熱心さも子供が本当に好きなものに対するのめり込み方を彷彿とさせます。
黒川さんの仕事に対する熱さは多くの人が知るところであり、だからこそ、少なからず衝突もしてきたのではないかと勝手に思っていますが、その熱さの裏側にある緻密な理論とその理論を構築するための勉強熱心なところも半端ではなく、そうしたところに惚れている人も多いんだと思います。今こそ、そうした惚れている人たちを巻き込み、日本の社会における常識を超えたことを子供のような純粋さで成し遂げて下さい。自分もベンチャー企業ではじめて、半端ではなく、いろいろなことが起きる世界であることを痛感していますが、だからこそ、強い意志を持ち、原点を忘れずに進むことが重要になるのだと思っています。是非、違うフィールドではありますが、一緒に新しい社会の実現に向けて、頑張っていければと思います。今後とも宜しくお願いします。
2013年6月25日
伊原 智人