長崎県庁職員
1994年大阪大学工学部修士課程卒業。民間企業に就職するもフィットしないということで、1週間で退職。
その後、長崎県庁職員に。官民交流でリクルート地域活性化事業に参加。その後復庁し産業振興課で活躍中。
黒川さん、新会社設立おめでとうございます!
自分のことのように嬉しく、そして、誇らしく思います。
黒川さんの研究テーマの1つ「キャリア自律」に関連する動きとして、政府内での解雇に関するルールづくりの議論が挙げられます。
崩れつつあるとはいえ、固定化された雇用が当たり前と思っていた私たちは、流動化を前にどう対峙すればよいのか、戸惑いを隠せません。
しかし、流動化は恐れるべきものなのでしょうか?
若者の失業率改善の可能性などのマクロな視点だけでなく、ミクロな視点、つまり働く個人の視点に立ってみても、キャリアは想像以上に柔軟に展開できることを日本人が理解するきっかけになるのではないかと、僕は楽観視しています。
バスケットボール日本代表の岡田優介選手が、公認会計士としても活躍しているのは稀なケースだとしても、ほとんどのスポーツ選手はセカンドキャリアを別の組織、別の分野に求めています。
また、自分自身を振り返ってみても、公務員としての身分を保障されながらではありましたが、出向先のリクルートで黒川さんを始めとする多くの先輩や同僚から叱咤激励されながら仕事の楽しみ方を学ぶことができました。その後、就職支援、販売促進、創業支援と、種々のキャリアと人脈の層を積み重ねているうちに、徐々に遠心力が作用し始めた自分を意識せずにはいられません。
一歩踏み出して新たなキャリアをスタートする黒川さんも、今後のご活躍で僕の仮説をより強固にしてくれるはずです。
投資家の間では、ビジネスモデル以上に、人を重視するという話をよく聴きます。つまり、「何をやるか」よりも、「誰がやるのか」。
黒川さんのキャリアに対する切り口が、同業他社には見られないユニークなものであること以上に、代表が“黒川さん”だからこそ、新会社が注目を集めるのは必然のこと。
黒川さんが日本中にどんな影響を与えるのか、ワクワクしています。
どうか、これからも、道しるべとしてご指南ください。後から追いかけますので。
2013年6月25日
村井 保之