株式会社インサイトコミュニケーションズ 代表取締役
クリエイティブコンサルタント、クリエイティブディレクター&コピーライター、
東京コピーライターズクラブ会員、東京コピーライターズクラブ幹事、2008年TCC広告賞審査委員、
2000年宣伝会議ベストコピーオブザイヤー審査委員、2000年~2008年宣伝会議賞 審査委員
黒川さんは、私の前職でもあるリクルート時代の伝説的な先輩であり、所属を超えてプロジェクトをご一緒させていただいたことがありました。当時は誰もが「それはどうやって受注したの?」と驚くような奇想天外な思考と行動力の営業マン。その企画力とお客様からの圧倒的な信頼を勝ち取る人間力で、リクルートのHR領域では知らない者はいない存在であり、私も人をぐいぐいと引き寄せていく力に大いに刺激を受けました。その後、ひと足先に私はリクルートを退社していましたが、2011年、およそ10年ぶりに黒川さんがリードするプロジェクトにご一緒させて頂きました。「日本を企業から変えていく研究会」というまさに黒川さんらしい志の大きさをそのまま名前に掲げたプロジェクトは、2020年に向けて日本企業の経営や人事・組織が変わらなければならないことを明確にまとめ、社会に発信していくというものでした。日本社会や日本企業が抱えている問題、そして中高年を中心とした一人一人のビジネスパーソンが抱えている問題について、何をどう変えていかねばならないかを熱く語る黒川さんの姿は10年前と全く変わっていませんでした。むしろ、それ以上に輪をかけ、日本を中心とした社会の未来までを圧倒的な当事者意識で語り続ける黒川さんの言葉にプロジェクトメンバーは熱いものが湧いてくるのを感じざるを得ませんでした。
これから黒川さんが挑戦しようとしているテーマは、日本企業の構造を変え、そこで働く社員の意識を変革していくという非常に大きなテーマです。そこには正しい現状認識と、変革を導く解決策が必要です。ただ、それだけではおそらく難しい。今、最も必要なのは絶対にやり切るという熱い志と行動力ではないかと思うのです。黒川さんにはそれがある。社会を分析する鋭い視点と次の世界を導くためのアイデアだけでなく、人を引き寄せ、一つの思いを大きな波に変えていく力を持った方だと思うのです。だからこその期待の大きさ。新しいステージでどのような活躍をされるのか、僭越ではありますが、私も大変楽しみです。
2013年6月25日
紫垣 樹郎